ボードゲームレビュー


永遠の始まり ☆☆☆☆☆☆☆

 ケン・フォレットの小説・大聖堂を元にした作品の第3弾といえるかどうかは分かりませんが、そんな雰囲気満載な一作。カトリックとプロテスタントの紛争をモチーフに、より優位な宗教を見極めながら商品を捌いて稼ぎます。

永遠の始まり

 ボードはこのシリーズと同じ雰囲気で良い感じ。イングランドから見たヨーロッパ大陸を表しています。イングランド、フランス、スペイン、オランダが舞台。それぞれの国のそばに、強力してくれる人物の山札などを準備したスタート。

永遠の始まり

 スタートアップカードに、初期の宗教、持ち物、アクションディスクの配置場所が書かれていて、自分はプロテスタントでスタート。保護タイルと商品の書物もあります。ゲームは1年単位で上半期と下半期に分かれてそれぞれのアクションを進めていきます。

永遠の始まり

 ダイスは黒が宗教ダイス、後は各国の色と一致、もう一つ紫は国のワイルド&重要なアクション専用。ダイスの目は、何ランド、黒ならその宗教に与するか、他の色はそのキャラクターを何ランド使えるかを示します。横にあるLoch Levenカードは、アイルランドの監獄のことらしく、イベントで貴重なダイスが囚われてしまうことも・・・。

永遠の始まり

 下半期にフリーなダイス(カード上にない)を振って、1個選び同じ色の国からキャラクターを1人雇います。直ぐにカードのしたの効果を発動、そして、その国に重要な交易所を置きます。これがないと商品が売れませんし、宗教紛争で勝ったときの貴重な得点もありません。オレンジはオランダの人物、手持ちの商品1個を3金で売れる大事な人、3の目なので3ラウンド使えると言うこと。

永遠の始まり

 ダイス目にあわせて交易所を置きます。後から同じ目の他の交易所が置かれると低い目に下がってしまいます。人物はそれぞれ宗教が決まっていて(カトリック、プロテスタント、中立)そのコマを国置いていき、これが4つたまると宗教紛争になります。

永遠の始まり

 国ごとに売れる商品が決まっていて、下半期のアクションの1つにボードの右下にあるアクションサークルを巡ってアクションを行うところに、商品を売るアクションがあります。アクションサークルはさっきのフリーダイスの残りのダイスを1個選び、その色(目は関係なし)のマスに進んでアクションを実行。

永遠の始まり

 宗教紛争です!フランスとオランダ両方で勃発、どちらもプロテスタントの勝利です。その時、その宗派に属しているプレーヤーは、交易所があるマスの得点をもらえます。ただし、反対派の宗派だと得点どころか、この交易所が撤去されてしまいます!厳しい!

永遠の始まり

 アクションサークルはこんな感じ、ラウンドが進むと手元に何枚かキャラクターカードが並び、毎年の上半期にそれらのダイスの目を1つずつ減らしていきます。そして全人物の効果を発動。1の目のカードは、人物は撤去、宗教の方はその段階で改宗可能、各国の状況を見極めそちらの宗派にするか決める大事な場面です。

永遠の始まり

 ゲームは誰かが50点越えになるとそのラウンドで終了。建てている交易所の得点や巻物の得点、残った商品を得点にして最終決算。

 人物の効果などで商品を集め、アクションスペースの効果などで商品を売るというのが中心、さらにうまく強い宗派に乗っかかり紛争で勝って得点を得るのです。人物の効果が使える期間がダイス目で決まるので、その人物の効果の善し悪しとも絡んでもういなくなってしまうとか、そろそろ変えたいのにとか、ダイス運ならではの悩ましさもあります(他の効果でカードを破棄することもできますが)。人物カードを捲ると何回かイベントが出てきて、マイナス効果も多く、前述のLoch Levenにダイスを取られてアクションができなかったなんて厳しいこともありました。フリーダイスがないとアクションスペースを動くことができないので、マイナスイベントを避ける保護タイルが必須です。大聖堂の前二作に比べてルールはシンプルで分かりやすさは一番です。宗教紛争を左右する宗教石を増やしたり、取り除いたりするアクションも結構できるので、自分の宗派や相手の宗派を見ながら、ある程度コントロールできるのは良いと思います。「ここは、紛争にならないように減らそう!」とか、「ここは自分有利だからカトリックを増やして一気に紛争に持ち込もう」とか。
※2017.12.28

永遠の始まり(Das Fundament der Ewigkeit) ゲームデータ

永遠の始まり
○デザイン Michael Rieneck
○発  表 2017年
○メーカー KOSOMOS
○2〜4人用 約75分
○難易度  中ぐらい
○ドイツアマゾンで購入