ボードゲームレビュー


神奈川沖浪裏 ☆☆☆☆☆☆☆

 日本をテーマにしたB.カタラの一作。葛飾北斎の弟子となって学び,工房を拡大し,優れた版画を完成させるのです。

神奈川沖浪裏

 中央のマットは海苔巻き作るやつみたいに簾状になっていて風情がある!?上に並ぶのは免状タイル。手元には初期の工房のタイルと絵筆2本を持っていざ修行です。

神奈川沖浪裏

 マットの上にはプレーヤー人数分のカードが1列ずつ並びます。まずは1列だけですが,このとき,どこか縦列を選んで欲しいカードを取ってもいいし(この場合はもちろん1枚しかありませんが),もっと様子見で待っても良い。基本カードは多い方が良いのですが,ここぞというカードが出たときは,取られる前に確保しろですね。

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 まあ,最初はこんな感じで3段とも並ぶかもしれません。各列1枚は裏向きのまま置かれますが,裏の色も違うので,どのテーマのカードなのかは分かるようになっています。ちなみにテーマは動物,建物,人の3つ。

神奈川沖浪裏

 上に並んでいるのは免状タイル。それぞれの目的が達成されたときに取ることができますが,同じ色は1枚しか取れないので,低い点で取ってしまうと,後から同じ色の高い点のタイルは取れません。建物2種類で3点とるか,もっとがんばって4種類の7点を狙うか・・・。もちろん早い者勝ちです。

神奈川沖浪裏

 列を選んだら全て手に取り,自分の工房で処理をします。これがなかなか悩ましい。カードは2つの使い方があり,狭い茶色の部分は工房として使います。絵の具の色や,追加の絵筆などの効果あり,この絵筆がないと絵は描けません。広い方は,描き上げた絵の部分,必要な色が指定されているので,その色の絵筆が工房にあれば,完成させて並べていくことができます。真ん中の列のカードを取り,2枚を工房に,青い絵の具ともう1枚は,カードを使わずに持ち越せる効果と,最後に2点分となるもの,その青の絵の具を使って上の段の鹿がいる絵を描きます。

神奈川沖浪裏

 絵筆は,左右の矢印のアイコンの数だけラウンドごとに移動できます。初期状態では1回,市場右の工房のカードの絵の具はジョーカーでどの色にも使える優れもの,ただし,最後に2点失いますが。描く絵は実は何でも良いのですが,得点のためにはセットコレクションを考える必要があります。動物,建物,人物を集めて免状タイルを稼ぐことと,絵の右肩に描かれている季節のイラストを同じ季節で並べると得点になります。

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 違う種類の建物が3枚そろったのでこの4点の免状カードを得ます。同じ色の免状カードは一度しか取れないので,どのタイミングで取るかも悩ましさ十分。低い点でも取ってしまうか,粘って高得点の状況を作るのを待つか・・・。

神奈川沖浪裏

 自分の絵の並びははっきり言って季節は無視,同じ季節を揃えるよりも免状タイル狙いです。樹木4本で4点,指定の動物3種類で7点,絵筆移動アイコン3つで3点,あと1枚は間違ってます(絵筆3つないといけません)。

神奈川沖浪裏

 誰かが12枚の絵を並べるとゲーム終了。免状タイルの得点と,季節の並びの得点,後は工房と絵画についている得点のアイコンの合計での争いです。

 1枚だけでも2枚でもカードを引き取っても良いのですが,どうしても欲が出て3枚取りに行くことが多くなります。ただし,この1枚は絶対欲しいという状況だと,1枚2枚でも取りにいかないと。各自のねらいと場のカードとの状況に応じた駆け引きが楽しめます。免状タイルは,一度スルーするともう,そのタイルを取ることはできないので,まだいけそうかどうかの判断も大事。絵の具の色が思うように集まらなくて絵が描けないとか,季節は全然並ばないとか,シンプルながらやり応えのあるお勧めの一作。BGGの評価も結構良いみたいですね。
※2016.4.27

神奈川沖浪裏(Kanagawa) ゲームデータ

神奈川沖浪裏
○デザイン  Bruno Cathala, Charles Chevallier
○発  表 2016年
○メーカー IELLO
○2〜4人用 約45分
○難易度  中ぐらい
○イエローサブマリンで購入